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夫の野望PartT / 夫の野望PartU / 夫の野望PartV

夫の野望PartT〜甘い罠〜

タヒチで体験ダイビングをしたその夜、子供のように泣いてしまった私。隣で優しく「怖かったね・・・」と言葉少なめにあやしてくれた夫だったけど日本へ帰って6月頃だったかな、「ライセンスを取りに行かないか?」と言ってきた。
タヒチでの体験ダイビング以来、夫はダイビングにはまっていたようでやりたくて仕方がなかったようだ。だけどダイビングはバディ制・・・パートナーを毎回探すよりは怖がる私を説得して一緒に潜った方が楽しいと思ったようで、夫の友人Kっちを一人誘惑して一緒に取りに行こうと私の説得を試みた。のど元過ぎればなんとやら〜で“みんなで取ったら楽しいかも・・ちょっと頑張ってみようかな?”なんて安易な考えでOKを出してしまった。

 

夫の野望PartU〜誘導作戦〜
そうとなったらまずはショップ選びから。絶対条件としてプール講習が出来るところを選んでもらった。見かけも大事な私と夫。ここは一つ☆☆☆☆☆(ファイブスター)で取ろうではないか!ということで少しお高めだったけど全ての条件を満たしているシ○○○スというショップに決定。いざ講習へ!!
とても丁寧な説明を受け学科はなんなくクリア。さあ次はいよいよプール講習・・・いささか不安はあるがここまでは楽しく過ごせたこともあって、あまり緊張はしなかった。
プール講習の担当は女性インストラクターで今思えば新人だったような!?講習が始まると彼女はその日決められたコースメニューをその日中に終わらせることでいっぱいいっぱい。私は私で全てにいっぱいいっぱい。イントラの声が険しくなる「吸って吸って吸って〜〜〜」(まだぁ〜?もう吸えないよ!!!)思わず吐き出すと、それを見たイントラ「吐いて吐いて吐いて〜〜〜」(??????・・おいおい、もう吐く息がないぞ!!)とたまらず吸ってしまった。そんなことが続き、出来ない悔しさとイントラの指導力のなさについに浮上後かみついてしまった。「人には個人差ってもんがあるんですっ!」やめようと決意した瞬間だった。
その後3人で食事をして帰ったが、食事の席で夫とKっちが席に着くなりイントラのことを言い始めた。「教え方が悪いねん!」とKっち。(え?私だけがそう思ってたんじゃないんだ〜よかった)私「だよね〜もうかなりやる気無くしたよ。」夫「明日は担当代えてもらおっか。」私「うん。」(・・・ってあれ?私やめるんじゃないの?)話してるうちに気持ちが静まりイントラのいっぱいいっぱいの顔が浮かんでなぜかかわいそうになった。私「やっぱり担当代えなくていいよ。イントラもわざとじゃないし、新人だし仕方ないから」(っておい!さっきまでの怒りはなんやねん!)なぜかやる気になってしまった私。
後で聞いた話、食事する前に夫は雄弁なKっちに私をやめないように説得してくれるようこっそり頼んでいたらしい。(・・・やるわねっ)
その後、3人とも無事ライセンスを取得しました。夫が陰で策略を張り巡らせた甲斐がありました。

 

夫の野望PartV〜最大の策略〜
話は前後するけどショップを選び、日程が決まったところで機材の問題が浮上した。レンタルもあったけど軽機材だけはmy機材を購入しておいた方がいいと言われ、夫もそれは考えていたらしく購入することになった。軽機材といえど買うときはいつも二人分、×2の重みが襲ってくる。でも体験ダイビングのときレンタルでサイズがなかったため、ブーツはいつ抜けてもおかしくないし、マスクは水が横からジャブジャブ入ってきたし、BCはぶかぶかでずれるたびにバランスを失いグルングルン回っていたので私も購入には賛成した。
my機材を選ぶのはすごく楽しくてそれぞれ好きな色をコーディネートをするうちに、勢いでウェットスーツまでフルオーダーで購入してしまった。ということで、この段階でもうどんなに講習がきつくても止められない状況に陥ったのだ。
だんなさま、うまくやりましたね・・・。振り返ってみるとこれが夫の最大の策略だったのかもしれない。