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SAIPAN(サイパン)
■ /TOP体験談ダイビング/ ■

 〜AOW講習〜 

ダイビングショップ
今回利用したショップはいつも格安ダイビングツアーを提供しているプロダイブ。 ショップ内の雰囲気はまぁまぁといったところ。サービスやショップのスタイルが日本とは全く違っていたため比べようがなかった。
ダイビングに関しては、OW講習はどうか分からないがAOW講習は一応初心者ではないことから自立性を求められる。それがはっきり分かったのが潜降時。リップカレントからの潜降だったため水面がかなり流れていて潜降が出来なくても、手助けどころかイントラ2人とも海底で降りてくるのを待っていた。これには始めからショックを受けた。(ちゃんと経験本数は6本と伝えてあった)
なので 、ダイビングに不安を抱えている人や自信がない人はしっかりショップの人へお願いしておいた方がいいと思う。でも海外では日本のように丁寧なサービスをしている所の方めずらしいので私はライセンスはやはり日本で取ることをお勧めします。ファンダイブならこのショップはダイビングと旅行がパックになっているツアーがかなり安くてお得なのでお勧め。
プロダイブ
ポイント
ラウラウビーチ
オブジャンビーチ



 2/8 講習1:ラウラウビーチ 気温30℃ 水温28℃ 透明度5〜15m 潜水時間41分

1本目講習内容

(1) ディープダイブ・・・潜降の仕方・安全停止
(2) 水中での作業・・・窒素酔いを確かめる
(3) 深度計・・・深度計の誤差
(4) 体積変化・・・ベルトのゆるみ
(5) ライト・・・魚の色や見え方


久しぶりの海でやや緊張気味。ブリーフィングで最初はディープダイブをすることを告げられた。注意事項としては、ロープか何か目標物を見つけて潜降すること。潜降がまだ苦手な私はかなり不安・・・。

次に窒素酔いを確かめるため陸上で自分の名前を書くのに何分かかるか時間を計った。結果は26秒。(水中でも実際に名前を書いて確かめるらしい。)窒素酔いになったら浅い所へ移動して下さいと言われた。

次は深度計を使って同じ物でも誤差が出ることを確認するらしい。

そして体積の変化はベルトのゆるみで分かるらしい。同じく水中で確かめて下さいと言われた。

最後にライトで色の変化を確認するとのこと。

ここまで一気に説明され頭はパニック状態。何とかなるさ〜と余裕の男性陣がうらやましい・・・。 ラウラウビーチはビーチエントリーだったので強い日射しの中、足場の悪い砂場を重いタンクを背負いフラフラしながら海へ入る。膝くらいのところから波に足を取られるようになったがもう少し先まで行ってフィンを履くことになった。波で転びながらフィンを履きBCにエアーを入れ沖まで水面移動したのち潜降の合図が下った。

まずはディープダイブの講習ということで目標物をみつけながらゆっくりと潜降していく。私の目標物はイントラ(一番確実だったので・・・)。そして水深18mのところで窒素酔いの実験。水中で名前を書いてかかった時間は22秒。(あれ?陸上より速い・・・?)後でイントラにムキになった結果だと言われみんなに笑われる。次にイントラの深度計で誤差の確認をした後、体積の変化を調べるためベルトのゆるみを見る。陸上でしっかり留めたはずのベルトには両手が入れられるくらいのスペースが出来ていた。そして最後にイントラのライトで魚の色を見ていく。水中でも色があるように見えるがライトを当てると鮮やかな色が浮かびあがった。水中では深くなるにつれ赤い色から吸収されてしまい全体的に青が強くなってしまうんだそうだ。“海はなぜ青いのか?”その答えがこれである。試しにミノカサゴの写真を撮ったが、こげ茶色だったカサゴはフラッシュが光った瞬間赤色になった。(へぇ〜ホントだ)

今日の講習はこれにて終了。“ 百聞は意見にしかず”で実際に水中で体験すると楽しいし理解しやすい。アドバンスの講習はもっとスキルの方を要求されるのかと思っていたが、オープンウォーターで習ったことをもう少し専門的に学習するといった感じだった。
EN 9時15分 EX 9時54分


 2/8 講習2:ラウラウビーチ 気温30℃ 水温28℃ 透明度5〜15m 潜水時間37分

2本目講習内容

(1) 直線コンパスナビゲーション・・・コンパスを使って直線を往復
(2) 距離・時間測定スイム ・・・キック数で距離と時間を測る
(3) 四角形ナビゲーション・・・四角形に移動して最初のスタート地点に戻る
(4) ナチュラルナビテーション・・・対象物を見つけて潜る

講習2本目の場所は1本目と同じラウラウビーチ。 ブリーフィングで今回はナビゲーションを中心に講習すると言われた。まず陸上で習ったのがコンパスの使い方。全く覚えていなかったのでイントラの説明を聞きながらコンパスの操作方法を覚える。ようやく使い方がわかったところでビーチの時とボートの時のコンパスの合わせ方の違いの説明を聞き
、今回はビーチということで陸と沖に対してコンパスの矢印を合わせた。

次に距離を測る目安としてキック数を数えてくださいと言われた。水中で実験するらしい。

その次は四角形ナビゲーションの説明。四角形ナビゲーションとは最初の角度は自分の覚えやすい角度に設定してそこから90度を足していって四角形に進みスタート地点に戻ってくるというもの。陸上でシュミレーションをしたがやはりコンパスは苦手で出来たのは一番ビリ。

そして最後はナチュラルナビゲーションの説明があった。こちらは簡単なもので水中で目印を見つけながら潜るというもの。

以上、ブリーフィングが終わって即エントリー開始 。何度も言うけどビーチエントリーってほんとにつらい。男性でも女性でも同じタンクを背負うのだから女性にとってビーチエントリーは慣れるまではかなり過酷な状況だと思う。またもや重いタンクを背負いフラフラしながら海へ入り、今度は水深12mの砂地の所で潜降となった。

潜降してまずは直線ナビゲーションから。バディ同士で陸上で合わせたコンパスを見ながら沖の方へ進み、帰りは陸に向かって帰ってくるという直線の往復を3度くらい繰り返し行った。そして、距離を測る目安としてキック数を数えるために交代で直線を泳いだり数えたりした。結果は私の場合、30mの距離をキック数44回、時間1分で進んだようだ。続いて四角形ナビゲーションに移った。これは何に役立つかと言うと、よく知らないポイント等で潜る時や透明度が悪い時などに使うらしい。陸上でシュミレーションした時のようにコンパスを使って直角に曲がりながらスタート地点へ戻ってきた。こちらは1回きりで終わった。そして最後のナチュラルナビゲーションは海底に横たわったコンクリートやロープなどを目印にして潜ったが、何となく作られたポイントのような気がした。実際のところどうなんだろう?そういうポイントを見つけて講習用にしたのかそれともある程度作ったのか・・・今のところ分からず。

以上、今日のナビゲーションの講習は無事に終了。何となくコンパスに弱いせいか簡単に考えればいいものも難しく考えすぎて疲れた日だった。
EN 11時40分 EX 12時17分


 2/8 講習3:ラウラウビーチ 気温30℃ 水温28℃ 透明度5〜15m 潜水時間40分

3本目講習内容 

(1) マルチレベルダイブ

講習3本目の場所はやはりラウラウビーチ。 3時間ほど休憩した後ブリーフィングが始まった。今回のマルチレベルダイブは一気に深いところに潜降して徐々に深度を浅くしながら潜るというもの。潜降時の注意の他は特別な指示はなし。

本日3回目となるビーチエントリーは休憩を挟んだとはいえ足腰に疲れがきていた。それでもこれが終わったら今日の講習は終わりだ!と頑張ってエントリー。息が荒かったため整うまで待って14mの深さまで一気に潜降開始。海の中も見慣れて気持ちにも大分ゆとりが出てきた。しばらくお魚などをみながら普通にファンダイブ。私たちはダイブコンピュータを持っていなかったので深度の確認もなく(ほんとにこんなんでいいの〜?)と思いながらイントラの後をついて行くだけの講習となった。ダイブコンピュータ・・・水の中で動くコンピュータをどこまで信じていいのかは分からないが、見る分には便利そうですごく羨ましい。

なんらファンダイブと変わらない講習が終わり今日のメニューがこれで全て終了となった。浮上してぎりぎりまで水面移動をした後立ち上がってフィンを脱ごうとするが、疲れて身体が思うように動かず引き潮で何度か倒れる。結構潮の引きが強く夫と交代で互いにつかまりながらフィンやマスクを外し少しずつビーチまで移動する途中、ふと手にしていたはずのマスクがないことに気がついた。(アレ・・・ない!ない!)慌ててボディチェックをしたがやはりマスクは見つからない。すぐに辺りを見渡し来た道を探しながら戻ったがどこにも見当たらない。買ったばかりでまだ数回しかつけていない度入りのマスクの紛失にあまりのショックで声も出ず、半泣き状態で必死に探し続けた。夫や友人も一緒に探してくれてイントラも30分ほど近くを潜ったりして探してくれたが結局見つからず落ち込んでショップへ戻る。みんなに悪いと思いながらもしばらくの間落ち込み続け、ホテルに戻った後にようやく立ち直ることができた。その後、まだ翌日に講習が残っていたためマスクを買いにスーパーへ出かけ、おもちゃのようなマスクとシュノーケルを購入。明るさを少しずつとり戻し始めた時、友人から一言「ホンマは気に入らんかったから流したんやろ?」私「違うもん!」その冗談の一言が妙にうけて思わず笑ってしまった。そして帰るときまでずっと「なんかアレ気に入らなかったのよね〜」とそれをネタに夫や友人にからかわれるハメに・・・
EN 9時15分 EX 9時54分


 2/9 講習4:オブジャンビーチ 気温30℃ 水温28℃ 透明度20m 潜水時間35分

4本目講習内容

(1) PPB(中性浮力)


前日のマスクとシュノーケル紛失事件からようやく立ち直り、昨日買ってもらったマスクとシュノーケルを持って本日の講習へ臨んだ。

ポイントは 昨日とは違ってオブジャンビーチという所だった。イントラがしばらく海を眺めたのちブリーフィングが始まる。今日の講習は中性浮力。水中で一回転したり逆立ちをしてホバーリングするといった芸を学ぶらしい。(←ほんとは呼吸コントロールによる浮力の微調整)
先程まで見ていた海を再び眺め潜降と浮上時の注意が言い渡された。まず潜降は白波がたっていない部分からエントリーし、合図があったら水面が流れているので速やかに潜降するようにとの事。一瞬怯える私・・・。次に浮上についてはイントラの後についてしっかりロープにつかまって浮上するようにとの事。なんでも、流れが強くその強さはパージボタンが勝手に押されるほどなんだとか。続いて、“自分が一番後ろについてフォローするので他人は気にせずとにかく先に進んでください”とか、“横を向いたらマスクが飛ばされるので正面をみてください”とかいう注意事項を聞いて一体この海には何が待っているんだろうと恐怖心でいっぱいになる。

ブリーフィングが終わってちょっとの間休憩した後、この日の1本目の講習がスタートした。言われた通りイントラの後についてはっきりと分かる白波の切れ目に向かう。そしてすぐに器材装着の指示あり。かなり浅瀬だったがフィンを履くのに引き潮で身体が引きずられてかなり苦労した。(これが並大抵の波じゃない!)子供なら簡単に引きずり込まれる程の強い引き潮からのエントリーは沖に出るまではあっという間だった。 器材装着で疲れ、まだ恐怖心から心臓がバクバクしている中潜降の合図が下る。素早く潜降!と言われてもこの流れでは息を整えている間に身体がどんどん流される。(怖〜いっ流される〜!!)どこまで流されるか分からない恐怖で息はどんどん荒くなり何度やっても潜降ができずついにはパニック状態に!!イントラを必死に探したが既に水面にはおらず、なんと海底からじっと私が降りてくるのを待っていた。私がバタバタしていても上がってくる気配はなし。夫が意を決して私の頭を抑え無理矢理潜降し、そのおかげで無事潜降することができた。水底には流れはほとんどなかったが、あまりの恐怖にしばらく涙が止まらない。しかしそんな私におかまいなく講習はすぐに始まった。やっていくうちに徐々に落ち着きを取り戻し結果、一回転は成功したが逆立ちホバーリングは出来なかった。

そして、恐怖の帰り道・・・今度はあの流れに逆らってエグジットしなければならなかった。当然フィンキックでは絶対に進まない流れだ。はぐれないようにイントラの後をついて行くと少し流れが出てきた所にエグジット用のロープが引かれてあり、ロープにつかまって進めとの指示が出る。私は先頭から2番目、夫は3番目で2、3人その後に続いた。最初は順調に進んだが途中から強い流れでロープと共に身体が大きく横に揺れ始め、こいのぼりのようにじっと流れがとまるのを我慢するしかなかった。命綱はこのロープだけ・・・何が何でもこれを離すまいとしっかりロープを握り、何回かに一回後ろからくる波をつかまえ少しずつ陸へ向かう。あと少し、あと少し・・・と自分に言い聞かせ必死に進みロープが途切れる膝くらいの位置までようやくたどり着く。(ハァ・・・)ほっとしたのも束の間、流れはまだ続いていた。今度はロープも何もない。下手したらまた海に引きずり込まれる環境の中、みんなハゼのように水底に這って頑丈そうな石を探しながら今度はロッククライミングのように陸を目指す。そして何とか全員無事に岸までたどり着き安心すると同時に改めて恐怖心が沸き起こった。しかも、エントリー時に私を潜降させるためエアーを消耗してしまった夫の残圧は0になっていて、残圧30くらいからは息苦しかったらしい。

終わった後に気づいたがあの流れはリップカレントだった。全員無事に帰って来られたからよかったものの、一歩間違えれば大事故につながるあんな所からエントリー・エグジットをさせるのはどうかと思う。そして私はこの時から流れに対して強い恐怖心を抱くようになり、今は大分和らいではいるもののまだまだリハビリの途中である。
EN 9時40分 EX 10時15分


 2/9 講習5:ラウラウビーチ 気温30℃ 水温28℃ 透明度30m 潜水時間40分

5本目講習内容

(1) ナチュラリスト・・・水中の生物の確認と観察


1本目の激しいダイビングの後、多少休憩は取ったもののまだ気持ちが落ち着かない。加えてイントラに対する不信感が芽生え私はダイビングをすることが苦痛になっていた。そんな中、唯一救いだったのが夫や友人との楽しい会話。冗談を言い合ってるうちは先程の恐怖も忘れて笑って過ごすことができた。

しかし1時間半後、イントラの「そろそろ準備を始めましょう」の一言で一気に現実に引き戻される。今度のポイントは休憩の間に車で移動したラウラウビーチ。昨日まで潜ったポイントだった。さすがのイントラもオブジャンビーチでの講習は無理だと判断したんだろうか・・・。
ラウラウビーチはとても静かな海に見えた。が、潜り慣れたはずのビーチすら今の私には波を見ただけで怖くて仕方がない。(これがAOW最後の講習・・・頑張れ!)と自分に言い聞かせ準備にとりかかる。

「生物を観察しましょう」という簡単なブリーフィングの後エントリー開始。相変わらずビーチまでの距離は辛かったけど、潜ってみると意外に大丈夫な自分がいて少しホッとする。 水中で脊椎動物として“ヨツメトラギス、クマドリ、熱帯ミノカサゴ、オヤビッチャ、イエローカーディナルフィッシュ、トレーシーデモイゼル”を、無脊椎動物として“クモヒトデ、ナマコ、ガンガゼ、イソギンチャク、ウミウシ”を見ながら生物観察の講習が行われた。前回とは違うゆったりとした講習で少しダイビングへの熱を取り戻したような気がする。最後までこのファンダイビングみたいな講習は続き、本日めでたく全てのAOW講習が終了した。

そしてショップへ戻ってからはログづけしたり、日本へ帰ってから申請するライセンス取得の方法を確認したりなどでバタバタと時間が過ぎ、結局ホテルへ戻ったのはお昼を過ぎた14時くらいだったと思う。いろんな体験をして正直疲れたけれど、AOWのライセンスを無事取得出来てほんとによかった。あのリップカレントでのダイビングがもし1本目に行われていたら・・・そしたら今の私はなかったかも。
EN 11時40分 EX 12時20分