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和歌山県田辺(たなべ)
■ /TOP体験談ダイビング鶴の湯温泉/ ■

  2003/9/20(ファンダイブ) 〜 


今年2度目となる田辺。もともと宮古島で潜る予定が台風のおかげでキャンセル。なのにその台風・・・宮古島を足早に通り過ぎなんと近畿地方に向かって全速力。1泊してたくさん潜るつもりで宿も取ったのに〜!!風は冷たく雨はザァザァ、海はう、うねりが〜・・・!!

ダイビングショップ
ショップは前回同様、矢口潜水さんでお世話になりました。今回はDAIKIさんの奥さんであるマサコさんがガイド。友人と私たち、そして他のお客さん1人の計4名でかなり少人数で潜ることができた。
明日は近畿に台風が上陸!?という最悪の天候の中、 本日のポイントはショウガセと高島。ショウガセは前回潜ってオオカワリイソギンチャクを見たが、反対の東側でウデフリツノザヤウミウシが目撃されたとか。マサコさん曰く、ショウガセはイソギンチャクがメインのポイントなので東側を潜ることはあまりないとの事。お魚も少なくてぴかちゅ〜(ウデフリツノザヤウミウシ)をはずすと他に見所がなくガイド泣かせの場所なんだそうだ。高島は田辺においてマクロ生物の宝庫というくらいマクロ生物がいっぱいいるポイントで、海況が悪く他が潜れなくてもここは潜れるという海況にも強いポイントらしい。
ポイント
ショウガセ
高島

キイロウミウシ
ウデフリツノザヤウミウシ
オキゴンベ

オニカサゴ

ミナミハコフグ
コケギンポ


 9/20 1本目:ショウガセ 気温25℃ 水温27.2℃ 透明度12〜15m 潜降時間46分

タテジマキンチャクダイの幼魚(ぶれて立体に・・・)

本日1本目は“ショウガセ”。オオカワリイソギンチャクやジョーフィッシュをメインに潜るポイントだが棚を挟んだ東側でつい最近ウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュ〜)の目撃例があった。どちらも水深−38mや−30mくらいととかなり深めになるため一度に2箇所は回ることができない。それに東側は魚があまりおらずピカチュ〜がいなかった時はガイドとして見せる物がなくて困るんだとか。(う〜ん、どうしよう・・・)友人は初ショウガセだったが快くOK。それでも迷っているとマサコさん、今日一緒に潜るもう1人の女性に聞いてくれて東側でOKをもらい、みんなでピカチュ〜探索をすることに。(やった〜!!)
そしていざ出港の時間となった。天気はかなり悪くボートで少し沖に出るとうねりが出てきて台風が近づいた最悪のコンディション。無事アンカーが降りて潜降開始。安全のために全員ロープをつかんでの潜降となった。下に降りてもうねりは結構激しかった。そんな中、一緒に潜った女性の100本記念の写真撮影をすることに。身体が思うように固定されないため何度か撮り直しようやくOKが出る。さあ、これからが本番!我先にピカチュ〜を見つけようと目を懲らして進んでいると早くもマサコさんの合図が。急いで近づくとそこにいたのはなんと、“タテジマキンチャクダイの幼魚”。岩のくぼみでウニを見張り番につけながらチョロチョロと泳いでいた。かわいい〜!いきなりこんなすごい物が見れて幸先のいいスタートだった。(さ、次こそはウミウシ、ウミウシっと)移動しながら真剣に探していると後ろから「ア〜〜〜」とう雄叫びが!驚いて後ろを振り向くと夫が大袈裟なリアクションで手招きして何かを指さした。(も、もしかして・・)私も興奮気味に夫の指さす方向を見た。が、何もいない・・・。(アレ?)再び夫の方を見ると手で大きなバツマーク。(な〜んだ、間違ったのか)ちょっとがっかりしたが2人で気を取り直してマサコさんの後を追ったその時、再びマサコさんの合図。近づくとそこにいたのは念願の“ウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュ〜)”。(これだ−!いつも写真で眺めていたヤツ)初めて肉眼で見たピカチュ〜は思ったより小さくてプルンプルンした個体だった。何枚も写真を撮りまくり、大満足でみんなが撮り終えるの待ちながらふと横の岩を見ると視界に飛び込んできたのは“キイロウミウシ”。(ウミウシのオンパレードだ〜♪)たっぷり独占取材した後マサコさんを呼んでみんなで共有。
見る物があまりないと言われていたポイントだったが、その後もイワシの子供に追いかけられていたクロヒラアジを見たり、ニザダイ、フタイロハナゴイ、オキゴンベなどマサコさんもびっくりするくらい魚影の濃いポイントだった。ただ、ちょっと残念だったのが“スジタテガミカエルウオ”が見れなかったこと。私はマサコさんの合図ですぐに近くにいったけど、もう1人のおばさまが突進してきたもんで逃げてしまったのだ。(その後もおばさまの猛進は激しく私は何度かマサコさんに助けられ事なきを得た。)そして贅沢を言うならもう一つ、クリーニング中のニザダイを見たかった。ニザダイはクリーニングされている時は体の色が白色に変化するんだそうだ。こうして滅多に潜らないショウガセ東側のポイントはガイドさんもびっくりの手つかずのポイントで、今度はもっと海が穏やかな時にリクエストしてみたい。
EN 9時04分 EX 9時50分
見られた生物:タテジマキンチャクダイyg、ニザダイ、オキゴンベ、ウデフリツノザヤウミウシ、キイロウミウシ、ミツボシクロスズメダイyg、トラウツボ、ユカタハダyg、フタイロハナゴイ、クロヒラアジ、スジタテガミカエルウオなど

ウデフリツノザヤウミウシ
ウデフリツノザヤウミウシ
キイロウミウシ
オキゴンベ
ニザダイ

 9/20 2本目:高島 気温25℃ 水温27.4℃ 透明度8〜10m 潜降時間53分

オニカサゴ

本日2本目は“高島”というポイント。高島は初ダイブ。次第に荒れ始めた海の中で影響を受けにくいポイントということでここに決まったようだ。
ボートに乗り出港するとさっきよりかなりうねりが大きくジェットコースターのような状態となり、その状況にスタッフの表情もくもりはじめた。(私たちにしてみれば今まで穏やかな海でしか潜ったことがないため、この時“波”と“うねり”の違いを初めて目の当たりにして勉強になったんだけど。)それはさておき、ポイントに到着すると少々船は揺れるもののさっきと比べて全然静かな海が広がっていた。スタッフも一安心。ロープ潜降のち海底で集合となった。
潜降してまず感じたのが海が温かいこと。海上で冷え切った身体がぬるいお湯に浸かって温められた感じ。しばらくしてマサコさんの合図でポイントへ移動。ポイントまでの道のりは思ったより険しく、うねりで何度も身体を戻されながら狭い岩の隙間を進んだ。この時夫だけ“ソライロイボウミウシ”を見つけたようで、後で初めて自分でウミウシを見つけたと大喜びをしていた。(私が宮古島で最初にウミウシを見つけたとき“イボウミウシ”だとバカにしていたくせに自分もイボちゃんで大喜び!?)そして勢いがついたのか夫は岩と同化して分からない“オニカサゴ”も見つけたようでしっかり自分だけ写真に撮っている(教えてくれればいいのに〜!!)こうしてたどり着いたポイント“高島”は透明度こそ悪かったがうねりも流れもない静かな場所だった。
そこでまずマサコさんが見つけたものは“オルトマンワラエビ”。 地上に生息するアシナガグモによく似ている。ヤギのような茂みに隠れていたがライトで照らされ出てきたところを激写。続いて大きな岩のくぼみにいたのが“ミナミハコフグの幼魚”。串本で見た時は一瞬だったので、間近でじっくり見たのはこれが初めてだった。ふわふわと行ったり来たり。ゆっくりだけど片時もじっとしていないミナミハコフグを今度こそきれいに写真におさめようとじっとシャッターチャンスを待つ。その甲斐あって今回は正面から写真をおさめることができた。愛嬌たっぷりの顔がとってもかわいい♪しばらくの間それぞれがここで自由な時間を過ごしたが、このポイントにもうねりが出てきたため移動の合図が下った。
帰りながらもマサコさんは次々にいろんなものを見つけてくれた。“コケギンポ”もそのひとつ。最初は目をパッチリと開けてモデルになってくれたギンポちゃんだったが、疲れたのか途中眠たい表情になってしまったためサヨナラを告げてその場を去ることに。
こうして終えた今回のダイビングは天候こそ悪かったものの人気の被写体に数多く出会えてかなり楽しいダイビングとなった。これだからダイビングはやめられない!・・・けど終わった後の寒さといったらこのうえない。リゾートダイバーにはこの時期がギリギリといったところか!?
EN 11時03分 EX 11時56分
見られた生物:ミナミハコフグyg、オルトマンワラエビ、コケギンポ、カゴカキダイ、クマノミなど

オルトマンワラエビ
ミナミハコフグの幼魚
コケギンポ
眠そうなコケギンポ