本日1本目は“ショウガセ”。オオカワリイソギンチャクやジョーフィッシュをメインに潜るポイントだが棚を挟んだ東側でつい最近ウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュ〜)の目撃例があった。どちらも水深−38mや−30mくらいととかなり深めになるため一度に2箇所は回ることができない。それに東側は魚があまりおらずピカチュ〜がいなかった時はガイドとして見せる物がなくて困るんだとか。(う〜ん、どうしよう・・・)友人は初ショウガセだったが快くOK。それでも迷っているとマサコさん、今日一緒に潜るもう1人の女性に聞いてくれて東側でOKをもらい、みんなでピカチュ〜探索をすることに。(やった〜!!)
そしていざ出港の時間となった。天気はかなり悪くボートで少し沖に出るとうねりが出てきて台風が近づいた最悪のコンディション。無事アンカーが降りて潜降開始。安全のために全員ロープをつかんでの潜降となった。下に降りてもうねりは結構激しかった。そんな中、一緒に潜った女性の100本記念の写真撮影をすることに。身体が思うように固定されないため何度か撮り直しようやくOKが出る。さあ、これからが本番!我先にピカチュ〜を見つけようと目を懲らして進んでいると早くもマサコさんの合図が。急いで近づくとそこにいたのはなんと、“タテジマキンチャクダイの幼魚”。岩のくぼみでウニを見張り番につけながらチョロチョロと泳いでいた。かわいい〜!いきなりこんなすごい物が見れて幸先のいいスタートだった。(さ、次こそはウミウシ、ウミウシっと)移動しながら真剣に探していると後ろから「ア〜〜〜」とう雄叫びが!驚いて後ろを振り向くと夫が大袈裟なリアクションで手招きして何かを指さした。(も、もしかして・・)私も興奮気味に夫の指さす方向を見た。が、何もいない・・・。(アレ?)再び夫の方を見ると手で大きなバツマーク。(な〜んだ、間違ったのか)ちょっとがっかりしたが2人で気を取り直してマサコさんの後を追ったその時、再びマサコさんの合図。近づくとそこにいたのは念願の“ウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュ〜)”。(これだ−!いつも写真で眺めていたヤツ)初めて肉眼で見たピカチュ〜は思ったより小さくてプルンプルンした個体だった。何枚も写真を撮りまくり、大満足でみんなが撮り終えるの待ちながらふと横の岩を見ると視界に飛び込んできたのは“キイロウミウシ”。(ウミウシのオンパレードだ〜♪)たっぷり独占取材した後マサコさんを呼んでみんなで共有。
見る物があまりないと言われていたポイントだったが、その後もイワシの子供に追いかけられていたクロヒラアジを見たり、ニザダイ、フタイロハナゴイ、オキゴンベなどマサコさんもびっくりするくらい魚影の濃いポイントだった。ただ、ちょっと残念だったのが“スジタテガミカエルウオ”が見れなかったこと。私はマサコさんの合図ですぐに近くにいったけど、もう1人のおばさまが突進してきたもんで逃げてしまったのだ。(その後もおばさまの猛進は激しく私は何度かマサコさんに助けられ事なきを得た。)そして贅沢を言うならもう一つ、クリーニング中のニザダイを見たかった。ニザダイはクリーニングされている時は体の色が白色に変化するんだそうだ。こうして滅多に潜らないショウガセ東側のポイントはガイドさんもびっくりの手つかずのポイントで、今度はもっと海が穏やかな時にリクエストしてみたい。
EN 9時04分 EX 9時50分
見られた生物:タテジマキンチャクダイyg、ニザダイ、オキゴンベ、ウデフリツノザヤウミウシ、キイロウミウシ、ミツボシクロスズメダイyg、トラウツボ、ユカタハダyg、フタイロハナゴイ、クロヒラアジ、スジタテガミカエルウオなど |